Acer Aspire Switch 10 SW5-012 にDebian入れてみた

概要

  • メルカリで800円で購入(2022年5月)
  • 起動不可、充電器なしの記述
  • 対応DCプラグ(3.0/1.1mm)をShigezoneにて300円で購入
  • ACアダプタは手持ちの12V/3Aのを流用

所感

  • UEFIがガチガチに固められてて非常にやりにくかった
  • ドック間でUSB2.0はともかく3.0信号流している模様 無茶しよる
  • Debianインストール後はディスプレイとタッチを接続しなくてもSSH接続してヘッドレス運用できた

ハードウェア

タブレット

  • SoC : Intel Atom プロセッサー Z シリーズ (Bay Trail) Atom Z3735F
    • CPU : Silvermont 4C/4T 1.33GHz/1.83GHz
    • GPU : HD Graphics(Gen7) 4EU/32SP 311MHz/646MHz
      • API : DirectX11, OpenGL 3.2, OpenCL 1.2
      • Perf : 32SP * 2FMA * 311 = 20GFlops/41GFlops
    • Other : SDP2.2W, 22nm, 2014Q1
  • RAM : DDR3L-RS-1333MHz 4Gb x4 (Kingston 02516EC48XGGB)
  • ROM : eMMC MMC5.0 64Gb x8 (SK hynix H26M78103CCR)
  • ROM : D/QSPI 104MHz 64Mb (winbond 25Q64FWIG)
  • Wireless : IEEE802.11b/g/n 1x1 BT4.0 (AzureWare AW-NB177NF-V02, NICRealtek RTL8723BSの模様)
  • PMIC : (ROHM BD2614GSV)
  • Display : 10.1inch 1280x800 IPS MIPI 4-lane 34pin (AUO B101EAN01.5) / Touch Controller(Synaptics)
  • Sound : 2ch DAC (Realtek ALC5642)
  • Camera : 21pin MIPI? (Chicony? CIFDF_A02_MB OV2722?)
  • OS : Windows 8.1 with Bing 32bit

キーボード部

  • KeyBoard / TouchPad Hub Controller? (ITE IT8595E-128)
  • USB3.0 to SATA 6Gb/s Bridge Controller (Genesys Logic GL3321G)
  • USB2.0 Hub Controller (Genesys Logic GL850G)
  • SPI Flash 512Kb (Chingis Technology Corp Pm25LD512)

分解

  • タブレット部とキーボード部が分離できるタイプ
  • 主要部品はタブレット部に集中
  • ギターピックとマイナスドライバーでなんとか蓋を取れた
  • 振動などで外れると報告のあるフレキ(シブルケーブル)部は問題なし
  • バッテリーコネクタを外して作業(危ないので)
    • バッテリー自体は特に問題なし

動作確認

  • (ディスプレイに正対して)右側面、上から
  • 最初はロゴ出た後で電源断あったぽいが、その後再現せず
  • BIOS(というかUEFI)起動後のブートローダー(efi)が見つからないエラー →これが起動不可のことかな?
  • F2でBIOS入れたので各種設定確認後、Windows再インストの準備
    • パスワードロックとかはなかった→やっぱりあった(あれ~?

Windows再インストール

Windows10の扱い

  • ライセンスはUEFIに記録されてるぽいので純正リカバリーメディアや領域でなくてもよい?
  • BayTrail-Tにありがちな32bit UEFIなのでWindowsは32bit版のみ(64bit版のインストは試してはいない)

具体的な手順

  • MediaCreationTool21H2.exeをMS公式からダウンロード
  • 直接USBメモリーに焼くのではなく、32bit版isoファイルをダウンロード
  • RufusでGPT、FAT32でメディア作成
  • キーボードドック右側にあるUSB端子に差して電源投入後、F2でBIOS入る
  • Bootの起動順序にあるUSBメモリーを一番上にしてBIOS抜ける
  • 以降は普通のインストール手順

再インスト後の作業

  • BIOS verが1.10だったので1.20に更新(↓にあるBIOS/Firmwareの項目からWindows用アプリをダウンロードして実行)
    • ver.1.20じゃないとUbuntuインストの際、LCDバックライト調整?が効かなくなるらしい
  • 製品サポートページからWindows10 32bit用のドライバーをダウンロード、インストール
  • OSインスト後、カリカリに不要なモジュールを消す/OFFにしたら必ず起動でコケる症状が出た
    • 入れ直してチューニングは取りやめ(めちゃめちゃスワッピングして重い…)
  • ドライバ当て、Windows Update後に回復ドライブ作ったので一区切り

Debian

インストール準備

インストール作業

  • OSインストール中にファームウェアが求められたら、Noを選択しContinue
  • SSIDを入力する画面になるのでGo Backで一旦戻り、Debian installer main menu下部のExecute a shellを選ぶ
  • /cdromUSBメモリを指している)から/へ準備しておいたファームウェアをコピー→exit
  • なんか勝手に進むけど、もう一度Debian installer main menuからDetect network hardwareを選ぶと紛れがない

動作確認

  • アイドル時は1.8~1.9W (ヘッドレス) / 5.3~5.4W (ディスプレイ)
  • 待機電力は0.4W
  • 最大電力は6W弱? (ヘッドレス Geekbench5マルチコア時)

※消費電力はコンセントをワットモニターに接続して確認

Geekbench 5.5.1